おはな日記(1) by Ryu

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Written;2002/9/20 Ryu---Sさんの術---

「去年の今ごろは忙しかったなぁ」。長雨で久しくお目にかかれなかった富士山をみながら、ふと、そんなことをおもった。

去年の11月までボクは、サラリーマンだった。

それも、その間一度も転職しなかったから、ずっと同じ会社に17年間も居たことになる。かなり飽きっぽいはずのボクがここまで、もったのは自分としては奇跡に近く、今から考えると、一度目の結婚やら、阪神淡路大震災やら、会社を辞められないイベントが次から次へ押し寄せて来ていたところからしても、それは、それで、誰かがボクに勉強しろと言ってたんだろう。

そんなイベントの中でも、ワールドカップ並のデカイのが、よりによって会社を退職しようと計画したその年にやってきた。「Yahoo!BB」がそれだ。ボクがたまたま担当した客先のプロジェクトだった。プレス発表から6月、7月、8月、9月、10月、11月とボクは休む暇なく24時間働き続けた。「なんで、こんなに働いてんねん!」と、何度も何度も、思ったけれど…。

ボクは、すぐに人に影響されて、その人を好きになってしまう。

要するに「惚れっぽい」癖というか、そういう性格だ。このプロジェクトでは、ボクは一応マネージャーということになっていたので、ここの持株会社のS社長には、何度もお逢いするどころか、あっちやこっちに同行して、四六時中いっしょに居る取り巻きの一人だった。まぁ、そういう訳で、ボクはこのとき、予想通り、男に惚れた。そう、S社長にである。

そして、とにかく、短期間でいろんな事を教わった。特に仕事の進め方や、どんな問題も クリヤーしていくその様に、自分の想いを形にしていく術が見えた気がした。だから、当然、 ボクのアフリカの旅に持っていくバックパックの中には、「Sさんの術」が入っている。



2002/9/18 Ryu ---アフリカに行きたい---

アフリカへの出発の日程も決まり、いよいよ、ボク達の旅が始まります。先に行った3ヶ月間のアメリカは、ボクの英語の勉強が目的でしたが、帰り間際、思いついたように、それでも、やっぱり、せっかくだからと、アリゾナで2週間を過ごしました。この時の不思議体験話は、 エッセイというか、紀行文というか、よくわからん文章を書連ねています。また、ごらんになってください。

さておき、「どうして、よりによってアフリカなの?」とボク達は、ことあるごとに人からよくこう聞かれます。「アフリカに行きたい」。この言い出しっぺは、ボクの妻(通称 ちびっこ)です。だから、この時、ボクはというと、たいがいは、横でいつも質問した人といっしょに聞き手にまわる訳ですが、その理由を答えるとき彼女が必ず言うことは、「(世界一周の)旅に出た人が、口を揃えて一番面白かったと言ったから」です。

たったこれだけの理由で、ボク達はこの旅から何を手に入れるでしょう。

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