おはな日記(19) by Ryu

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Written;2003/07/29 Ryu---South Africa No.1---

●South Africa <雑感>
《Ghana ~ -South Africa- Johannesburg》
◇アクラから乗った飛行機のなかで、暗い窓の外を見ながらこんなことを考えていた。《たった6時間ほどで、ボク達が駆け抜けてきた西アフリカ、1万2千キロをはるかに超える距離を移動してしまう。このまま、乗り続けていると、もしかしてどこかの遠い未来に飛んでいってしまうんじゃないか・・・。》まったく眠れずに、ただ、そんなつまらないことだけを考えていると、ずっと向こう側の空は、朝焼けの朱と深い青が少しづつ混ざり合って、だんだんと青が青らしくなってきた。

◇《ここはアフリカやないなぁ》空港に着くなりそう感じて、バイクの受け取りにカスタムに出向いて確信した。何もかもが滞りない。ちゃんとしている。《なんかないと気が抜けるやないか、アフリカやのに》そんな贅沢な余裕ができるほど。

◇空港近くのバックパッカーズに宿をとり、その翌日からマダガスカル行きの準備を進めることにする。この国は先進国で快適だが滞在すればするほど金がかかる。バイクをここで1ヶ月預かってもらって、戻って来たら一目散にジンバブエに向かってやると、出ることばかり考えてしまう。そして、この日の夜、近くにある巨大なショッピングモールからの帰り際、空に真っ赤にぽっかり浮かんだでっかい月が、凄くてきれいで、《ほう、南アフリカも、なかなかやるもんだ》と感心したが、《それでも、やっぱりこの月は、誰もいない砂漠やサバンナの中で見たかったなぁ》などと思ってしまう。どうやら、都会に肌まで合わなくなってきたようだ。

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