おはな日記(30) by Ryu

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Written;2003/12/29 Ryu---Tanzania No.2---

●Tanzania<雑感>
《Moshi》
◇アフリカの最高峰、キリマンジャロの形はほんの少し富士山に似ている。6千メートル近い山なので山頂は万年雪をかむり、アフリカを思わせない景色にその周りで働く人の姿をみて、「やっぱりアフリカだわ」とやっと納得する。

◇マサ君の彼女のユキちゃんが「Moshi」に来るというので邪魔をしに行った。普段は幼稚園の先生をしている彼女は、夏と冬の年2回マサ君に逢うために南米にも行ったことがあり今回で8回目。アフリカは前回の南アフリカに続いて2度目だという。4年も旅を続けているマサ君はさておき、4年もマサ君を応援しているユキちゃんは「なんとも凄い女性だなぁ」とボクは逢う前から彼女のことを好きになり、「今回は、マサ君に会いに行くんとちゃうから、ユキちゃんやで」と、冷房も効かないギュウギュウ詰めバスにゆられて8時間、キリマンジャロの麓の町「Moshi」に行った。

◇それしても、「ホンマにこれが15ドルもすんのか?」。「Dar es Salaam」から「Moshi」に向かうバスは沢山の会社がある。下は7ドルから上は30ドルぐらいまでで、さすがに高いバスはそれなりにサービスが良いのかも知れないが、7ドルから20ドルの間は多分大して差がない。と、言うより当たりと外れの差が激しい。ちなみに、行きのバスは15ドル。座席は狭く冷房もなく窓にカーテンもない。足は遅くて後発にバンバン抜かれて8時間かかった。そして、帰りのバス。8ドルで座席は広く倒して寝ることもできる。冷房とカーテンは当たり前のようについていて、足も早くて6時間でダルエスに着いた。公定料金という決まりがないのでこうなのか、たとえあってもこうなのか、帰りのバスでこの料金の差額についてしばらく思いを巡らした。

◇キリマンジャロを一目見て、ボク達はアフリカ旅行を終えることにした。「Moshi」まで行ったのにその山に登った分けでもないし、近くの有名な国立公園に行くわけでもない。だた、「Moshi」の宿の2階のバーから山を眺める。それで、ボク達のアフリカ旅行を終えることにした。予想を超えてアフリカはバカッ広い。たった1年で見てまわれるなんて舐めているのも甚だしい。そして、帰りバスの中、次の旅の予定をひとり立てはじめる。

《ゴリラに乗った男》
ゴリラに乗った男に出会った。アフリカで出会った。

ボクより背が高く、けっして小柄ではなく、どちらかといえば大柄の部類に入るのに、たった50ccの足がつかえそうなバイクで世界をまわる男に出会った。

細い目をした。いや、カッコウ良く言うと切れ長の目をして、その黒目のあたりをじっと見てやると「こいつ、強いか、弱いか、よーわからん」と思ったので、それなら話してみるかと、とことん話して話も聞いた。

類が友を呼ぶのか、アフリカという土地の何かが友を呼んでいるのか、また来たい、みたいと思う場所には、また逢いたいと思う人に不思議に出会って何度も不思議を感じたが、また、このキリマンジャロで不思議を感じた。

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