おはな日記(9) by Ryu

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Written;2003/02/03 Ryu---Senegal---

●Senegal <雑感>
《Rosso~St.Louis》
◇また、やられた。何をやられたかは、宗一郎の日記で書いてあるので、ここでは触れないが、それにしても、どこの国も国境にはひどいやつがいる。

サンルイの夕日
◇酷いことをされたもんだと、プリプリしながらRosso~St.Louisに向けてバイクを走らせた。もうあと少しで、地平線の向こう側に隠れてしまいそうな夕日は、オレンジ色で、メラメラとして燃えている炎が見えそうなぐらい近くに見えて、大きくて、〈すごいなぁ、すごいなぁ〉と子どものように分けもなく繰り返し〈すごいなぁ〉と思った。そのうち、自分が何にプリプリしてたか忘れて、〈すごいなぁ〉だけしか思わなくなるぐらいだから、セネガルの夕日はやっぱり、すごい。

◇St.Louisという町に7泊8日もした。こじんまりとした町で、川と海とに挟まれた半島のようなところで、漁港があって、そこでは魚の干したのを作っていたり、近くにムスリムの古い棒だけを突っ立てた墓地があったり、なんとなくいい感じだったから、ついつい長居をした。でも、じつは、泊まったキャンプ場の近くに黒鯛に似た魚がよく釣れたので、その相手が大変で、町を出られなかったという話もある。

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