おはな日記(16) by Ryu

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Written;2003/04/25 Ryu---Burkina Faso---

●Burkina Faso <雑感>
《(Mali)San~(Burkina)Bobo-Dioulasso》
◇暑い暑い暑い。朝、いくら早く出発しても、10時を過ぎた頃から気温は瞬く間に上昇して、午前11時には40度を超える。それまでにボク達が走れる距離といったら、たかだか100キロか150キロで、国境越えがある日は、いくら頑張っても200キロそこそこ。「Mali」から「Burkina」に入国した日も相当に暑く、その国境で現地の人に見習って涼しくなる3時、4時過ぎまでシートを広げ二人ゴロンと昼寝してみた。〈こりゃ、体も疲れないし。飲み食いに余分な金も使わずに済むな〉と、貧乏性のボクはえらく得した気分になった。

ブルキナの田んぼ
◇国境を越えて、「Bobo-Dioulasso」という「Burkina Faso」第2の都市に向かう。この途中、突然ドカンッと目のまえに現れたのが、地平線まで続く田園風景。四角く畦を造り、水を引き、そこに稲を植える。まったく日本のそれと同じ景色に思わずバイクをとめて田んぼに降りた。〈おうおう、ちゃんとヒエ(稲と見分けがつきにくい雑草)も生えとる生えとる〉となにか嬉しくなって、靴を脱いでそいつを抜きにいきたくなる衝動にかられたりした。そしてしばらく、その景色にみとれていると、そういえば、もうそろそろ日本も、田植えが始まる頃だなぁと思った途端、なんだか急に忙しくなるようで、ソワソワしだしたりするから、根っからの貧乏性が染み付いているとしか思えない。

バンフォラのカスケード
◇「Ghana」に行くのを急いでいるため、ここ「Burkina Faso」では観光らしい観光はできないなぁと思っていたが、それでも折角だから一つぐらいと「Bobo-Dioulasso」から90キロほど離れた「Banfora」という街のすぐ近くにある「カスケード」と地元の人が呼ぶ滝を見に行った。最初は、そこへの入域料が2人で2000CFAもして、〈それだけあれば、ビールも飲めるし、飯も食えるし、どえらい大金じゃないか、ええっ〉と、引き返そうかとしたが、彼女に言われてよくよく考えてみると日本円で400円か500円程度。やはり、根っからの貧乏性が染み付いているとしか思えない。

《Bobo-Dioulasso~Ouagadougou》
◇「Bobo-Dioulasso」から「Burkina Faso」の首都「Ouagadougou」に向かう途中に象がみれる「Boromo」という街がある。最初は一気に走ってしまうのには距離がありすぎるし、この街で1泊するかと出発したが、そこに着いて宿の値段を聞くと、10,000CFA(2000円程度)といつもボク達が泊まっている料金の倍以上。街角にいる糞ガキも、ボク達を見るなり「カド(何かくれ)」と言って近寄ってくる。またまた、根っからの貧乏性が染み付いているボクは我慢ならず急遽予定変更。「Ouagadougou」まで走るぞと「Boromo」を出る。(この日の走行距離360キロ。これでもこの旅、最高を記録する。)

◇ただ、通り過ぎるだけと思っていた「Burkina Faso」でとても良い出会いがあった。一人は農大生のユージくん。もう一人は医大生のスイメイさん。ユージくんは「Mali」でも会っていて今回で2度目。〈へぇ、縁があるもんだなぁ〉と感心したが、スイメイさんはもっと強烈で、このあと「Ghana」で何回さよならをしても逢うので、〈こりゃ、縁どころじゃないなぁ〉と久しぶりに不思議を感じた。〈お二人とも、次は日本でお会いしましょう!!!今から楽しみにしていますョ!〉と、根っからの貧乏性が染み付いているこんなボクでも、たまには得することもある。

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