おはな日記(22) by Ryu

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Written;2003/08/01 Ryu---South Africa No.2---

●South Africa <雑感>
《Johannesburg》
◇また、戻ってきた。戻ってくるとバックパッカーズのオーナーが、バイクをストレージで預かってやったから、金を払えと言ってきた。《おいおい、金いらん、言うたやろ!》とムカッとなったが、お互いに見解の相違とやらがあったようで、仕方がないかと払うことにする。それにしても、「AFRICA CENTER」というバックパッカーズのオーナー夫婦は腹がたつ。特に、小太りの嫁!客が居る前で黒人さんの使用人にぎゃーぎゃーそんなに怒鳴るなよ。うるさいぞ、お前。

◇「さぁ、ジンバブエにそろそろ出発するか!」と、ヨハネスを出て、「それでも、プレトリアぐらいは寄っていくか!」と、立ち寄ったのがそもそもの始まりで、泊まった宿(North South BP)の居心地の良さにやられ、壁にベタベタ貼られた観光情報にやられ、まぁ、近くだしダイヤモンド鉱山でも行ってみるか!、少し寄り道しながら、ンプマランガ方面の景色でも見ながらジンバブエに入国するか!などと話していると、《えっ、ジンバブエ、やっぱりガソリンないの?経済制裁?あっそう》と、あっさり諦め、結局、《寄り道しながらボツワナ入国》の進路をとることにした。

◇6月~7月、この時期の南アフリカのこの地域が真冬だということは、そういえばそうだったとバイクに乗りながら思い出す。ジーンズの下にはタイツをはき込み、その上に合羽。上着は持っている服を総動員して着込むだけ着込んでも寒い。空は曇りがちで、たまに出る太陽が恨めしくて、恋しい。高速道路を走りながら、遠くに出来た日だまりにバイクが届いては、速度を下げて暖をとりと、それを繰り返しながらのツーリングが続く。

◇「Graskop」という町に「Summit Lodge」という、たいそう立派な宿屋がある。《高いから、あかんやろな》と、ダメもとで入ってみると、口髭で神経質そうな眼鏡をかけた叔父さんが、レセプションの入り口に立っていて、珍しそうにボク達とバイクを見た後、機関銃のように話し掛けてきた。「どこから来た」、「ホウホウ、オレもバイクを持っている。写真を見せてやろう」、「どうだ凄いか、凄いだろう」、「こっちへ来い。もっと良いもの見せてやろう」。なんのことはない、この人がこの宿のバイクキチガイ社長だった。社長のバイク自慢とコレクションの数々、そしてここの集まるライダー達の写真をみたあとで、やっとレセプションにはいることができ、「あのう、それでいくらですか?」と尋ねると、「なんぼやったら出せるんや?」と逆に聞かれ、結局、テレビ、暖房、バス、トイレ付きの豪華絢爛、《この旅最高かも》のロッジが110R(15US$)。社長、ありがとうございました。ちなみに、この町を起点にして見てまわる名所は多い。例えば、「Mac Mac Falls」に「Mac Mac Pool」。「God’s Window」をはじめとしたキャニオン。このあたりはバイクでツーリングするには最高のロケーション。

◇「Pietersburg」という街の市営のサファリに行くことにした。キャンプ場も兼ねていて、1張り45.6R。これを払えば公園内のウォーキングサファリは許され、別に4WDでのサファリ(28.5R/P)も予約をすれば連れていって貰うことが出来る。初日に申し込んだが、車の都合がつかず翌日に伸ばしたボクだったが、これが最高によかった。

◇「これがこうで、あれがこうだから、こいつのシッポはこうなっていて」、「あの色がオスでこの色がメス、それから向こうにみえる・・・」。《なんか学校の先生みたいやなぁ》と思っていたら本当にそうだった。「南アに来てんのに、サファリに行かへんかったらカッコウわるいやん」と、「Pietersburg」という街にある市営のそれに訪れて、ドライブを申し込んだボク達は、この街の工業高校の元校長夫婦をはじめとした3人組みと一緒にまわることになった。そして、出発して5分も経たないうちに、この公園自慢の「白サイ」の群れが車の近くを通り過ぎ、 続いて、インパラ、キリン、ゼブラにヌー、ダチョウにアンティロープなどなど、「なんて幸運な人たちなの」と、いつも定期的にこの公園で、ドライブやトレッキングを楽しんでいる3人組みをうならせ、元校長先生の動物ウンチクは止まることなく続いた。

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